■おひさんは戦争は糞だと徹底的に言い切った反戦ドラマの名作だよウヨおじさん


陽子
「後になってこの戦争がどういうものか分かった時には悔しかった。
何でもっと早く戦争を終わらせてくれなかったのか。
春樹兄さんも杏子ちゃんの両親も夏子先生の婚約者も死なずにすんだのに」


陽子
「そう悪くない時代じゃないかと思ってる。特に女性にとってはね。これからは
女性でも何でもできる時代が来るんだ。地球にとって月のような存在だった女性が、
太陽のように輝く時代が来るんだって、そういう空気があったと思う。
でもその流れを止めてしまったのは戦争だったかもしれないわね。
そういう意味では母は良い時代に亡くなったのかもしれないわね。
母には耐えられなかったかもしれない。息子を戦地へ送り出すなんて。」


上原
「もうすぐ入隊することになってました。私は行きたくなかった戦争なんて
人を殺したり殺されたりするのがヤなんです。」


陽子
「みんなが今まで使っていた教科書に書かれていたことは、間違っていました。
ですから、その部分を墨で消してください。
先生がみんなに教えてきたことは、間違っていました。ごめんなさい。」


夏子
「『日本は神の国だ。決して負けることはない。 国のために喜んで命を差し出す人間になれ』と
教え続けてきた。 でも、戦争に負けて、世の中が変わった。 教えることも変わった。」


育子
「戦争で悪い大人たちはみんな逃げた。 自分たちはなんも悪いことしてねぇみたいな顔して」


萩原校長
「われわれ教師がたった1つの答えを叩き込む 以前のようなバカげた教育と、
これからの教育は違うんです」

陽子
「戦後の授業は面白かったわね。
あたしも子供たちと一緒に、新しい教育を受けてるような感じだった」


陽子
「父も勤めていた飛行機工場が正式に閉鎖され、新しい仕事を探していた。
自分が携わった飛行機で、多くの若者が命を落としたことを悔やんでいた。
父は死ぬまで、飛行機に関する話を一切しなかった。」