『コンフィデンスマンJP』ヒットに見る勝ちパターンの変化
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本作の公開前の浸透度を数値で見ると、認知率も高めであるが、特筆すべきは、
作品認知者の中での意欲率の高さである。これは、見たい人がその映画を知っている、
その映画を知った人は見たくなっている、という度合いの高さであり、「作品のストライク度」
ともいうべき値である。この「認知者内の意欲率」の値は邦画の平均で5%弱であるが、
本作は12週前から一貫して高く、公開週も9%。これは、今年大ヒットしている
『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』に次ぐ高さである。
本作のヒットは、メディア露出という力業で認知率を広げるだけでなく、意欲喚起力が
高かった。テレビ局の発信力とプロデュース力の高さが垣間見られたヒットといえよう。