>>748
徴兵も国家権力による強制連行なんよ。唄の台詞に「人の嫌がる軍隊に志願で
出てくる馬鹿もある」と、ほとんどが嫌じゃろう、束縛されるけぇ。
戦場じゃ勇敢な秦中尉の上官に対する態度でも挙げとこうか。
広島第十一連隊第八中隊戦史より。
『そこには太い金モールの大佐がいて、腰をかけよ、ともいわず、 いきなり
「さっきの敬礼はなんだ」と来た。
「ハア? 敬礼がどうかしましたか」
「軍司令官閣下に対して無礼ではないか」  
「敬礼をしました」
「敬礼が違っておると言っているのだ」  
「どう敬礼をすれば良いのですか」
「敬礼の仕方もしらんのか。それでも将校かね」
「中尉です」
「軍人なら軍人らしくしろ」 
「軍人ではありますが、私は在郷軍人ですから」
「在郷軍人?」
「在郷軍人が赤紙で引っ張られたのです」
「引っ張られたとは何んだ。あきれたよ」
余程あきれたらしく後は何も言わなかった。』
権威や尊大さに対しては、反発心を覚える広島人らしいエピソード。
わしの曽祖父から親類にしても、上官に対して従順じゃった人は、どうも
おらんかったのう。