−第6話で幼馴染みと久々に再会したときに、腹パンチ一発で元の仲に戻るのは、男の友情を感じさせる無言のやりとりで個人的にとても好きなシーンでした。

岡田「実は、あの場面の撮影が終わった時に九重順一郎役の(若林)時英から、『晶からもパンチがくるとも思ってたよ』と言われて・・・。
   その言葉を聞いて、自分が受け身になりすぎて独りよがりな演技をしてしまったなとすごく反省したし、『時英、ごめんな』って思いましたね。
   彼の想いにちょっとしか応えられず、すごく悔しかったの想いがあります。」

−たしかに、晶が殴り返しても成立する場面ではありますよね。

岡田「そうなんです。でも晶としては3年前に何の説明もせずに、みんなの前から消えてしまったという負い目があって、九重と岩崎るなと白石淳紀は小学生からの幼馴染みという設定なのですが、
    彼らに久しぶりに会うからこそ、やり返さない方がいいかなと考えていたら、時英はやり返してほしかったみたいで・・・。
    彼とは同い歳でいろいろな話をするんですけど、熱い志や情熱を持っていて尊敬できるし、心の底からこの人すごいなって思える存在なんです。それだけにあの場面では応えたかったですね。」

−同世代の俳優と一緒にお芝居をしているのは、良い刺激になっていますか。

岡田「すごく刺激を受けています。第3話の勉強合宿では、晶が「ゴメン、俺、やっぱり岩崎のことが好きじゃない」と告げた翌日に、白石から『あんたのせいだからね』と者を投げつけられる場面があるんです。
    現場で塚原さんから『泣こうか』と言われた西本さんがすぐに瞬発力で泣いている姿をみて、自分だったらすぐにそんなことはできないので、すごいなって思いました。
    小野さんも「黒岩!」って呼び方に表れているように、すごく真っ直ぐなお芝居をされる素敵な役者さんなんです。
    同級生役があの3人で本当によかったです。」(J movie magazine42)