「『テンション上げるためにコカインを使っていた』という発言には“何でそこまで言ってしまうのか”と呆れました。(ピエール瀧は)小心者なんでしょうね。
もし本心だとしても、それじゃステージに上がるために薬を使ってきたのか、って話になってしまう。
あれは芸能人として禁句だと思います。芸能リポーターも“もっと聞きゃあいいのに”と思いますよ。
私が逮捕された頃は毎日ワイドショーに追いかけられ、キツイ質問攻めが続きましたから。でないと悪魔が近寄ってくるんだから」

悪魔とは?

「薬物は繰り返すのが普通で、懐かしさというか、高揚感を体が覚えています。また薬を渡そうとする人も寄ってきます。
そういった悪魔を断ち切るにはよっぽど精神を強くしないとならないんです。でも、私もあの時逮捕されなかったら、芸能生活55周年を迎えることなく“あの人は今”になっていたかもしれません。
あの時、地獄を見て這い上がったことは自分の誇りなので、30年以上経った今でも薬物についてお話しするんです」

“雲隠れ”は芸能界復帰を遅らせるだけだという。

「新井浩文さんも、ピエール瀧さんも、もっと人前に出るべきだと思います。ネットなんかいちいち気にしてはダメ。
今以上に落ちることはないし、そのくらい腹くくっていないとね。外に出れば『捕まった美川よ』って耳に入ることもありました。
世間に出ることによって反省することがあるし、しっかり受け止めることができて、復帰も更生も早い。ひとつのつまずきをバネにやり続ければいいんです。
ショーケンだって実力があるから、ヤンチャがアダにもなっていますが、戻ることができたのは事実です。
新井さんも役者として実力があるのだから、時間が経てば手を差し伸べてくれる人がいるはず。
その時のために反省して待つべき。これからの生き方が問題だと思います」