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●「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日テレ系/日・夜10時30分)★★★☆☆
これは刑事モノではない。3人ばかりデカが出てくるのは、主人公の教師が建造物等損壊罪・逮捕(拉致)監禁罪その他いろいろの刑法を犯していて
警察がカラんでこないとおかしいからというレベルに過ぎない。湊かなえの『告白』を読んだり、その映画版(2010年)を見たりしていないアナタ、
読んだり見たりしたけれど忘れてしまったアナタにこそ、お薦め。

●「グッドワイフ」(TBS系/日・夜9時)★★★☆☆
これは弁護士モノではない。ヨコをタテに置き換えてはいるけれど、根は米国産の“ロイヤー”モノ(ニッポンの弁護士とアメリカのロイヤーは、まだまだ相当違う)。
昨年10〜12月期のフジ系・月9の「SUITS/スーツ」もアメリカのロイヤー・ドラマのリメイクだったことを思い出すと、
ニッポンでは弁護士モノのネタも土壌も薄いことが再確認できる。ただ、国産連ドラとしての出来は「グッドワイフ」のほうが数段上。

●「メゾン・ド・ポリス」(TBS系/金・夜10時)★★★☆☆
「トレース」と同じく、これまた苦しまぎれな足し算捜査モノ。ただ、足される3要素は「やすらぎの郷」「バイプレイヤーズ」「三匹のおっさん」で、
どれも「トレース」よりは豪華ゆえ、その合計を割る数がたとえ3以上であっても、答え=ドラマの出来には「トレース」ほどの荒寥感・寂寞感は出ていない。