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922: 名無しさんは見た!@放送中は実況板で [sage] 2019/05/12(日) 21:31:39 ID:bk4VejMg

津波 最後まで患者を守ろうとして…南三陸の看護師ら
2011年3月29日

(抜粋)

公立志津川病院は、入院患者の半数以上を高齢者が占める
ごく普通の地方病院だった。
患者の命を救おうとして3人の看護師と看護助手が波にのまれた。

「波だ。逃げろ」
真っ白な横一線の高波が猛烈な勢いで押し寄せるのが病室から見えた。
防潮堤を越えると、車や船を押し流しながら突進し、
目の前のショッピングセンターが一瞬で泥の水に沈んだ。

「もう助からない」。菅原さんがそう思ったとき、
患者を連れた看護師や看護助手、通行人らが駆け上がった5階の
ぎりぎりで水は止まった。
窓からは患者の一人がベッドのマットレスに乗って流されていくのが見えた。

3人の看護師・看護助手がいないことがわかったのは、
5階会議室で点呼した時だ。1人は伊藤さん。
そしてベテラン看護師の山内由起さん(40)と
後藤弘美さん(46)の2人だった。

伊藤さんは「人の役に立つ仕事をしたい」と言って
仙台市での仕事を辞め、南三陸町に戻ってきたという。
「あの子の性格から、
最後まで患者さんをほっとけなかったのだと思います」

後藤さんはいまも行方不明のままだ。
2男1女の母。長女(12)の小学校の卒業式を楽しみにしていた。
津波が4階に達する直前まで
患者に寄り添っていた姿が目撃されている。