おしんが面白いのって、何度も味方が全くいない環境に放り出されて、でもその度に努力と天賦の才で周りを取り込んでいってどんどんのし上がっていく所だと思うんだけど、このドラマは全く逆だよね

どこへ行っても「あなたには優しくするわ」と言わんばかりの味方になってくれる人ばかりで敵が一人もいない
その上、絵の才能もパッとしなくて、それを頼りに活躍していく感じがない
まるでお金持ちのお嬢様の道楽に周りが付き合ってるよう

「なつも開拓者だ」とかカッコいいこと言ってたけど、何をするにも先遣隊よろしく誰かが半ば段取りをつけておいてくれる環境に後から入っていくだけ
開拓者でも何でもないし、こんなぬるい展開じゃ見てるこっちはカタルシスなんて得られないよ

そして何かというと「夢」というワードが飛び出してくるのもすごく嫌
覚悟を持った真剣な夢なら、そんなに軽々しく口にするもんじゃないだろうし、ましてや他人に語られたくない