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報道では錦戸が退所を考えている理由のひとつは「俳優業に専念するため」と見られているが、ジャニーズタレントという下駄を脱ぐと同時に、音楽も演技もバラエティも……
と広く活動するよりもスペシャリストを目指したいという思いがあるのだろうか。

ジャニーズ事務所では、たとえばデビューまもない段階でも、主演ドラマや主演映画の大役を与えられることがままある。
たとえば、テレビ局が嵐の番組をつくりたいから、今期のドラマではジャニーズを主演にするといった、テレビ局とジャニーズ事務所の駆け引きは度々話題になる。

もちろんバーター出演などはどこの芸能事務所でも当たり前にしていることだが、役者として真摯に演じようと思えば思うほど、
所属事務所がドラマや映画のキャスティング権を握っていることについて葛藤を覚えるのではないだろうか。

亀梨和也の主演ドラマがつくられ続ける違和感
ジャニーズがキャスティング権を握ることで、推されているタレントが
「主演しかできない役者」になってしまうという弊害も現れはじめている。

放送中のドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』で主演を務めるKAT-TUNの亀梨和也は、
『ごくせん』(日本テレビ系)と『野ブタ。をプロデュース』(同)でブレイクして以降、
特別出演などを除き“主演”しか務めたことがない。
ジャニーズ事務所が推しているタレントほど、主演ばかりに偏る傾向は強く、最近の若手ではKing & Princeの平野紫耀が挙げられる。

だが、そこまで主演にこだわる必要は本当にあるのだろうか。亀梨のここ最近の主演ドラマは軒並みヒットしておらず、
2013年放送の主演連ドラ『東京バンドワゴン〜下町大家族物語』(日本テレビ系)の全話平均視聴率は7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、2017年放送の『ボク、運命の人です。』(同)は平均9.5%。
昨年の『FINAL CUT』(フジテレビ系)は、平均6.9%であった。
『ストロベリーナイト・サーガ』も7%から6%と振るわない状況。それでも定期的に亀梨主演のドラマが作られ続ける。