NHK大河「いだてん」再放送 ピエール瀧のわずか70秒カットシーンまで代役で執念復元(スポーツ報知)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200506-05060042-sph-ent
5/6(水) 13:49 Yahoo!ニュース

 昨年NHKで放送された大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(全47話)の再放送が、
同局BSプレミアムで4月6日からスタートした。
出演中だった俳優でテクノユニット「電気グルーヴ」のピエール瀧(53)が逮捕されるという不祥事に見舞われた本作。
再放送では、代役として起用された「大人計画」の三宅弘城(52)によって瀧の出演場面を全て撮り直し、復元された。

 昨年3月12日、瀧が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたという衝撃の一報がもたらされた。
瀧は主演の歌舞伎俳優・中村勘九郎(38)演じるマラソン選手・金栗四三を支える足袋店「播磨屋」の店主・黒坂辛作役で、
物語に欠かせない重要な役どころ。すでに出演回が放送されており、物語の中盤以降も出演を控えていた。

 瀧の逮捕直後、“寝耳に水”状態のNHKは対応に追われた。まず瀧の直近の出演シーンをカット。
程なくして、代役に三宅が決まった。当時、撮影はすでに6月放送分に及んでいたが、異例の撮り直しを敢行した。

 あの騒動から1年1か月。この度の再放送は、瀧が出演し放送された序盤6話分も代役で撮り直された内容となった。
タイトルバックの出演者名が「ピエール瀧」から「三宅弘城」に変更。瀧が出演していた当初のシーンと見比べると、
役者が三宅に代わったこと以外は、セットや他の共演者の表情、台詞回しなど見事に再現されていた。瀧の痕跡はすっかりなくなっていた。

 瀧が出演した序盤6話分は第4〜8、10話。ただ第10話だけは、他の5話分とは少々事情が違っていた。
昨年、第10話の本放送は逮捕直前の日曜(3月10日)に放送されたが、逮捕直後の土曜(同16日)の再放送では出演場面がカットされたのだ。

 カットされたのは、日本人で初めてオリンピックに出場する金栗がスウェーデンのストックホルムから送った電報を黒坂が受け取る場面。
わずか70秒ほどで、カットされても物語は成立しているように見えた。