20日の対局に勝ち、王位のタイトルを獲得した藤井聡太二冠。18歳1か月での二冠は、羽生善治九段の記録を28年ぶりに、八段昇格は「ひふみん」こと加藤一二三九段の記録を62年ぶりに更新と、歴代の天才たちの記録を塗り替えました。

 ここまでどのように成長してきたのか、藤井二冠にまつわる質問や疑問を街で集め、師匠の杉本昌隆八段に聞いてみました。

杉本八段:
「今までの歴史を振り返っても、将棋界でここまで強い棋士は出てこなかったですから、まさに異次元ですね」

今や日本で一番有名な師匠・杉本昌隆八段。軽妙なトークと鋭い分析で、本職以外にも活躍の場を広げています。今回は、杉本八段に聞いてみたい藤井二冠についての質問を街で集めてみると、やはり多かったのはこの質問。

女性:
「どのように天才を育られたのか?」

男性:
「どうしたら天才に育てられますか?」

長年、藤井二冠を見守ってきた杉本師匠が明かす「天才の育て方」とは。

杉本八段:
「基本は、やりたいことをやらせること。私の一門の場合は、あまりかっちりしていなくて、集まる設定はしますが、勉強時間も休憩時間も自主的に決めてやっていましたね」

天才の育て方・その壱「なんでも自主的に」。

杉本八段:
「得てして才能があったり、有望な少年を見た時に周りの大人が入れ込みすぎることが多い。少し頑張ればわかる問題集、手の届くところに目標を設定してあげるというのが継続しやすい。厳しさではなく楽しさを教えるほうが大事」

続いては天才の育て方・その弐。