新型コロナウイルスの感染拡大による学校の臨時休校以降、子供の体力低下が目立っている。学校では転んだりして骨折する子供が相次ぎ、各地の整形外科医院には、足首や股関節を痛めた子供たちの来院が増えた。専門医は、体力が低下した子供たちが準備不足で激しい運動をすることも危険だと指摘、「安全を第一に考えてほしい」と警鐘を鳴らしている。(加納裕子)

【解説】新型コロナウイルスの3タイプ

 ◇夏休み明けに不安

 「体力低下と暑さで、登下校中に倒れたりしないか心配」。小学1年の長男(7)がいる大阪府豊中市の主婦(44)は、来週から始まる2学期を前に、そう危惧する。

 臨時休校期間中は通わせているスイミングスクールも休止となり、体を動かす機会が減った。散歩やボール遊びで体を動かすよう心掛けたが、「不十分だったと思う」。夏休み中の現在は、熱中症が心配で外での運動ができていないという。