薬のプロである薬剤師の存在の大きさに気づけたということですね。

原作にもあるエピソードですが、薬を飲んで苦いと思っている子どもに対する解決
方法など、薬剤師が薬のプロフェッショナルとして普段どう過ごしているのか、
という今まで知られていない部分が魅力的だと思っています。
そういう知られざる世界を描きたいという思いが一番でした。

病院薬剤師を知るために当直まで経験してリアリティを追求

ドラマ化にあたってどのようなリサーチをされましたか?

今回は監修してくださっている千葉の北総病院の薬剤師の方々にまず会わせていた
だきました。お話を聞いたり、現場を見学させていただいたり、一緒に当直をさせて
もらったり(笑)。北総病院だけではなくて、日医(日本医科大学付属病院)本院の
薬剤部や東大の高山和郎先生など専門家の方をご紹介いただき、お話を聞かせていた
だきました。

当直までされたんですね! そのような経験はドラマにも生かされていますか?

面白かったのは、薬剤師の方々の飲み会ですね。皆さんそれぞれバラバラの話を
されるんですよ。個性があってバラバラなんですけど、患者さんのことになると、
一点に向かう結束力があるんです。ドラマ化にあたって、チームをどのようにつく
ろうか、と考えたときに、個性があって曲者揃いだけど、ある一点になると協力し
合うとか、普段は互いに認めていない振りをしつつも認め合っているようなベタ
ベタしない信頼関係を表現したいなと思っています。あとは、実際のネタを提供して
いただいて、面白そうだなと思ったものは使用させていただいていますね。