数々の医療ドラマを手がけてきた野田さんですが、薬剤師を主人公にするにあたって、
とくに難しかった点を教えてください。

医療ドラマでは、患者の容体が急変してスーパードクターないしは、チームで命を
救うというシーンがよくあります。本作ではそういうオペシーンがない分、薬剤師が
薬という視点でどう患者を救うか、悩んでいる患者をときほぐすのか。みどりがどう
いう言葉で伝えるとドラマの見どころとして面白くなるか、という点は毎回考えてい
ます。ダメかもしれないけど救えたというドラマチックなシーンを、薬剤師ドラマ
ならではの表現をする点が、難しくもあり、面白いところですね。

原作のみどりは2年目の薬剤師ですが、ドラマでは8年目です。この設定の変更は
どのような理由からでしょうか?

先ほどの答えともつながるのですが、ドラマとして薬剤師として患者さんと向き合う
ときに、みどりだからこそ言えるセリフやキャラクターはどういうものがいいか、と
考えました。リアリティを追求しながらも、ひと通りの経験を得たからこそ言える
言葉があるんじゃないかと考えて、8年目の設定にしました。

以上 m3.com.薬剤師
ttps://pharmacist.m3.com/column/unsung/1368?promotionCode=op_pcolumn