Q: ドラマ「アンサング・シンデレラ」で石原さとみさん演じる主人公・葵みどりに立ちはだかる病院、医療業界の問題は何だと思いますか?
A3.薬剤師自身の仕事への姿勢
- 薬剤師は医師の処方権を侵害する存在であると誤認される背景には、薬剤師に投薬後の最終的な責任が発生しないことに起因する。薬物治療の最終的な責任は主治医にある、という考え方から薬剤師自身が脱却しない限り、地位向上はない。
- 薬を調剤し、患者に投薬・服薬してもらう以上はその後のモニタリングを薬剤師の責任において実施しなければならない、と考えている薬剤師は一体どのくらい存在しているか疑問である。
- 臨床現場での薬剤師の位置づけの低さと、ドクターとの立場のギャップを少しでも減らすにはどうしていくかを薬剤師全体で考える必要性を痛感しています。そのためには、病棟カンファレンスへの積極参加などを通じて、患者さんのベッドサイドでの服薬状況などをタイムリーにドクターに伝えるなど、現在の臨床症状を総合的に判断し、次の治療に繋げる一助になることを理解してもらう努力をすべきではないでしょうか。