>>205 の続き

「葵みどりのお薬講座」は実際の服薬指導にも使えそうな充実した内容ですね。

 ありがとうございます。提案したものの、できあがった台本がとっても長くて…(笑)ただ、こうした取り組みがあったので、「セリフを覚えて演技をする」ことを忘れずにいられましたし、動画の中で衣装を身につけて葵みどりを演じることで、撮影再開後も“久しぶり”という感じにはならずにすみました。
 
撮影再開後も病院での撮影が難しくなるなど、さまざまな困難があったと聞きました。

 そうですね…撮影を再開した日からは「もし私が油断したら、また撮影が中断して迷惑をかけてしまう」という緊張感や、怖さも感じながら撮影に臨んでいます。プライベートでも、いまは友達に会いたいと思ってもなかなか…。
 ただ、すごく不思議なんですけれど、共演者の皆さんとはステイホームの2ヵ月間、会えていなかったのに前よりも仲良くなれたんです。ステイホーム期間を一緒に乗りこえた仲間として、信頼感がより深まったのかもしれませんね。キャスト同士の会話もすごく多くなりましたし、会えない時間に愛を育んでいた…わけではないんですけど(笑)安心感や、居心地の良さが増して、お芝居もよりナチュラルになっていると思います。
 スタッフの皆さんもそれぞれに工夫をしてくださって、スタジオのなかに「萬津総合病院」を作って下さったんです。これまで病院のロケで撮影していたシーンが、スタジオ内で撮影できるようになったのはとてもありがたいですね。換気もしっかりして、私たちが安心してお芝居ができる環境を整えていただいています。

満を持しての放送開始、お気持ちはいかがですか?

 放送開始前から、多くの薬剤師の方から期待を寄せていただいていたこともあり、楽しみにしてくださっていた視聴者の方には「お待たせしました!」という気持ちでいっぱいです。一般の方は皆さん、ステイホーム期間を経て、薬剤師や医療従事者の方々への思いが変化したのではないかと思います。私自身も、今放送することに意味のある作品にしたいという思いで、日々撮影に臨んでいます。