これらの映画を多数のドラマと並行して撮影していたとすると、かなりの過密スケジュールだったはず。それにもかかわらず、作品のことを聞くと、役名がよどみなくすっと出てくる。


「掛け持ちですか? ありました、ありました。もちろん混乱しましたし、むしろ『混乱しないほうがおかしくない?』っていうぐらいの時期もあったんですけど(笑)。
でも、一馬は何が好きかとか、沢田圭はどんな価値観を持っているのかとか、役柄それぞれの性格や人物像をきちんと理解するように努めていたので、乗り越えられました。ずいぶん前に撮影した作品でも、役柄の印象は深く残っていますね。

もちろん、1つの役にすべてを注ぎ込めることほど幸せなことはないです。でも、そうも言っていられない。むしろ、それだけの数の役をいただけるのは幸せなことなので、やりがいがあって楽しいです」