昨年6月、大騒動になった吉本芸人による「反社会的勢力パーティー」闇営業問題。コーディネーターの入江慎也が芸能界を去り、宮迫博之、田村亮も長く活動を自粛するなど多方面に影響が出た。本日登場のお笑いコンビ「2700」のツネさんも本件に巻き込まれ、約2カ月間謹慎後の8月に復帰した。あれから1年2カ月。今、どうしているのか?

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「いらっしゃいませ。何になさいますか?」

 新宿区四谷4丁目交差点そば、新宿通り沿いのタワーマンション1階に置かれたキッチンカー。キョロキョロしてるとカウンター越しに声をかけてくれたのは、エプロン姿のツネさん、ご本人だった。深紅のキャップからのぞく頭髪はカナリアのように染められ、まあ目立つ目立つ。さすがに芸人さんだ。

「6月下旬からここで営業してまして、夏はかき氷をメインに夜はチョイ飲みができる店でやってました。さすがに寒くなってきたので今月からおでんがメイン。『屋台の進化版』をコンセプトに17時から23時まで奮闘中! って感じですかね」

 なるほど、それで“おでん”と書かれた赤い提灯がキッチンカーの軒先で風に揺れているワケだ。

「タネは大根、卵、餅巾着、牛スジなど常時20種前後。どれでも1個200円(税込み=以下同)で提供してます。飲み物は500円からで、生ビールや日本酒・焼酎が600円。チャージはありません」

 それにしても、なぜキッチンカーを?

「例の件では心から反省し、吉本興業のコンプライアンス研修も受けました。でも謹慎が明けたからといってすぐに仕事があるほど甘くはありません。そんな折の昨年8月下旬、旧知の飲食店オーナーさんから『家族がいるんだろ。うちの店でアルバイトしないか?』と声をかけてもらってお世話になり、今年5月上旬にキッチンカーの話をいただいたんです」