3. 壊れたマイクスタンドで歌いつづけた
マイクに棒がついただけのようなスタンドを振り回して歌うのがフレディの定番なのだが、これはようするに台座から外れた“棒”を振り回したということなのだ。あるショウの最中にこの棒が台座から取れてしまうハプニングがあり、彼は逆にそれが気に入たらしく、以来、いわゆる「ボトムレス」のマイクスタンドを好んで使うようになったのだと言われている。

LONDON, UNITED KINGDOM - JULY 13: Freddie Mercury of Queen performs on stage at Live Aid on July 13th, 1985 in Wembley Stadium, London, England (Photo by Peter Still/Redferns)


4. おかしな場所でピアノを弾くのが好きだった
フレディは自分のピアノの腕前にどこか不安を持ち続けていたようだが、ピアノで作曲することを習慣にしていた。しかも、たいそうおかしな場所に楽器を置いていたようだ。ベッドの頭のところには垂直の板があるものだが、その板の代わりにピアノを置いていて、夢の中で聴いたメロディをすぐ弾けるようにしていたのだとか。

5. デヴィッド・ボウイとのセッション
フレディは美術大学生時代に、コンサートで学校にやってきたデヴィッド・ボウイのステージ設営の手伝いをしたことがあった。それから12年後にクイーンとボウイが組むことになった曲『アンダー・プレッシャー』は、アーティストどうしの自己主張のぶつかり合いの場ともなったが、ボウイはフレディに深い敬意を抱いてもいた。 「シアトリカルなパフォーマーならほかにもいるけど、劇的な印象をあそこまで鮮烈に与えられるのはフレディしかいない。まさしく突きぬけた存在だったよ。それにもちろん、タイツ姿の男にぼくが見惚れてしまうということもあるしね」