この記事は見事な逆神となったな

「おかえりモネ」はいきなり「おちょやん」超え、「世帯視聴率はあてにならない」は誤解
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/05190603/?all=1

 朝ドラに限らずドラマの初回は状況説明があるので、清原の出番はそう多くはなかった。ただし、清原という役者の特性の一部は垣間見られた。

 その1つは、置かれた立場や場所によって表情や顔つきが変動するところ。前半、晴れわたる空の下で溌剌と洗濯をしている時の顔は少女だった。ところが、宮城県登米市で下宿させてもらっている新田サヤカ(夏木マリ、69)と一緒に森へ入って歩いている時の表情はあどけない少年のように見えた。

 生身の人間の顔つきや表情も時間帯や気分によってめまぐるしく変動する。清原は役づくりについて「考えぬく」と語っているが、それによって演じる人物になり切るから、顔つきや表情が自然と変化するのだろう。

 初回は冒頭こそ緊迫していたが、その後はずっと明るい場面が続いた。世相が暗いだけに歓迎した視聴者は多いのではないか。

 抜けるような青空や広大な森が何度もインサートされるから、画面そのものも明るい。これもコロナ禍で外出自粛を余儀なくされている視聴者にとって、救いになった気がする。