>>371
このドラマは、「サスペンス」「ミステリー」という枠組みのものではない。
誘拐事件に巻き込まれることで浮き彫りになる様々な感情や人間模様を描いていく、
“ファミリー”エンターテインメントである。
誘拐事件をベースにしていながらも、あくまで描いていくのは家族であり、
家族に協力する親友たち、翻弄される警察、時に利用しようと企む会社、
様々な立場の人間が誘拐事件によって、その人生を一瞬にして劇的に変えられてしまう。
しかし、事件に巻き込まれたからこそ見えてくる、大切なものもある。
誰もが持っているけれど日常の中で見失ってしまっている、
もしかしたらまだ見つかっていない人の方が多いかもしれない、
“自分にとって一番大切な何か”を、二宮と多部の二人が生きる鳴沢夫婦の姿を通して、
感じるキッカケになればと願っている。