月刊シナリオ買った
unknownの1、2話のシナリオが載ってる
脚本徳尾浩司いわく

『「unknown」の企画が始まったのは2021年夏から秋頃。まずは「吸血鬼&ラブサスペンス」というお題から議論を始め「お互いに知らない顔もあるけど、それでも夫婦の愛を信じながら苦難に立ち向かっていく」というテーマが見えてきました。

脚本データの日付を見ると、第一稿を書いたのが2021年12月18日、それから長い時間をかけて、貴島プロデューサーと二人三脚で打ち合わせ、書いては打ち合わせを繰り返し、他のプロデューサーや監督も合流して、最終話を脱稿したのが2023年3月31日でした。
単に時間をかければいいというものではないけれど、一年半じっくりと作品作りに向き合えたことは、自分にとっていい経験になりました。
作り方としては、いったん5、6話ぐらいまでザッと書いた後、また1話に戻って事件の伏線を張り直したり、エピソードを入れ換えたりして稿を重ねていきました。

事件ものなので、こっちを直すとあっちがおかしくなり、という玉突き事案がよく発生してしまって「この設定なくしちゃおう!」ということもありました。被害者はどのように殺されているのか、血を抜かれているとはどんな状態なのか、色々なリサーチをもとに、「ここを刺せば強く血が噴き出してくるので…」と、プロデューサーからレクチャーを受けながら、昼下がりのカフェで適切な殺害方法を探っていきました。
ありがたかったのは主なキャスティングがほぼ最初の段階で決まっていて、じっくりと当て書きする時間があったこと。
やはり俳優の姿を思い浮かべながら書けると、もう一歩踏み込んだキャラクターになりますし、芝居の雰囲気を他のスタッフとも共有しやすいのです。

コメディとサスペンスが混ざっているのは、あえてジャンルを混ぜたというよりは、たとえシリアスな話になろうと、その世界には明るい人も生きているだろう、笑ってもいいだろう、という自然な考えに基づいています。
そもそも、そういうふうにしか書けない僕の事情もありますが。
実際のドラマと台本を比べてみると、また新しい発見があるかもしれません。』