今期のトップグループはこの5本で、実はこれらを上回っているドラマがあるのだが最終回が7月中旬なので来期に回すことに

①ながたんと青と
以前書いたので省略

②サンクチュアリ
とことんリアルに見せようとする稽古にヒリヒリし、エンタメ寄りの演出で魅せる本場所の取組にワクワクする快作
稽古を重ねながら変化していく猿桜の体つきや立合いでリミッターが外れた瞬間の静内の表情にはホントゾクゾクした
序盤じっくりと描かれたメインキャラの背景エピが終盤に向けて効いてくる、7話に女性たちそれぞれの見せ場もしっかりあってよかった

③0.5の男
姉夫婦との同居で否応なく子ども部屋から出ざるを得ない状況に巻き込まれていくこどおじの日常を面白おかしく描いたコメディ
松田龍平のキモ演技に笑ったあとにしみじみとさせつつ1話ごとに段階を踏みながら他者や外界との関わりを進めていく
家の中の閉塞感や家族内の人間関係などが丁寧に描かれる2.5世帯家屋のセットがアリの巣観察キットにも見えてきて興味深かった

④往生際の意味を知れ!
狂気に満ち満ちた結構好きな世界観、主要キャラがどいつもこいつも全部キチガイというなかなか楽しい作品
最初は何やってんだコイツらって感じだったが高い熱量とスピード感で回を追うごとに狂気を帯びる復讐劇にどんどん引き込まれていった
メイン二人が素晴らしい、なかでも往生際を行ったり来たりする青木柚のキモさ全開ながらもどこかカッコいい演技が秀逸だった

⑤だが、情熱はある
「たりないふたり」が視聴者の中にもいるだろう「たりてない人たち」を応援する青春ドラマとして最後まで楽しめた
クリー・ピーナッツは「たりてないみんな」を代表する存在として重要なキャラだったし
特にテーマが凝縮されていた最終回からはメッセージがこれでもかってほど伝わってきた、やっぱり河野Pはしっかり質を担保してくれる