電気はまだ点いたままだった。アラームは鳴らなかったのか。スイッチを押し、暗闇にする。
ゆづぽの隣に座り、胸元に手を伸ばす。
「ん〜?…おじさん?」
「ただいま」
シャツを捲りあげ、薄いブルーの下着の上から胸を揉む。
「…眠い。」
ゆづぽが立ち上がり、ベッドルームへ歩いていく。
「あっ、おい待てよ、タピオカも買ってきたぞ?」
「…明日の朝飲む。おやすみ〜」
ベッドルームの扉が無情に締められる。

私はスマホを取りだし、電話をかけた。無機質なコール音だけが続く。
「・・・愛理もなるぴーもほののも西くんもだめか」
私はテーブルの上に残されたままの2つの大福を眺め、朝まで二人の感触を思い出すしか無かった。