2018.12.05 国会(衆議院・外務委員会)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/197/0005/19712050005005a.html

○杉本和巳(日本維新の会)
それで、御案内のことをまた更に続けますけれども、鯨のこと、捕鯨、反捕鯨について。
ロシア、日本、ノルウェー、アイスランド、それからデンマーク自治領のフェロー諸島、こういった国々が捕鯨の歴史があって、食文化にもつながっている。
一方で、そうではない国々が、オーストラリア、フランス、スペインなどのEU加盟国、ラ米諸国、アルゼンチン、ブラジルなどといった国々があるということがあります。

そんな中で、和歌山県のイルカの漁の例があったり、いろいろありますけれども、賛否いろいろあるのも私も十分わかっておるつもりなんですけれども、
鯨の捕鯨についての今の外務省の方向感の確認と、SDGsにかかわる大きな視点から見て、大臣はどんな所感をお持ちか、伺えればと思います。

○河野太郎(外務大臣・自民党)
捕鯨というのは、IWC、国際捕鯨委員会がいろいろとコントロールをしようとしているわけでございますが、
このIWCでは、捕鯨を支持する国と反捕鯨国とが対立をし、二十年以上にわたり実質的に何も物事を決めることができない、
そういう状況に陥ってきておりまして、ことしのIWC総会で、こういう事態を何とか打開したいということで、捕鯨に対する立場を超えて、IWCの機能を回復する、
それを目指す改革案というのをIWCの総会へ提出しましたが、残念ながら、それすら否決されました。
捕鯨に対する異なる立場、意見が共存することすら否定されてしまうというのは極めて遺憾でございまして、
今、政府としては、IWC加盟国としての立場の根本的な見直しを行いながらあらゆるオプションを検討しているところでございまして、
日本の立場について国際社会の理解を得るべく、反捕鯨国も含め、丁寧に説明をしていきたいというふうに考えているところでございます。