2018.09.27 下関市議会(定例会)
http://www.kaigiroku.net/kensaku/shimonoseki/shimonoseki.html

○田中義一(自民党)
下関は「くじらのまち日本一」を目指して鯨食文化の推進に力を入れています。
その中で、今後の取り組みについてですが、鯨を使った学校給食の献立等により、鯨食文化の伝承がなされるものと確信しておりますが、
このたび、議会休会中に議長と市長がブラジルで開催されたIWC国際捕鯨委員会に出席されたと伺っております。
鯨は、下関の水産業におけるブランドの1つであることから、下関市の鯨に対する取り組みを国内外にアピールするよい機会であったと考えておりますが、
下関市における鯨食文化の推進についてどのようにお考えになっているかお伺いいたします。

○前田晋太郎・下関市長(自民党)
最後の質問者ということと、まだ時間がたくさんありますので、ゆっくりと話をさせていただきたいと思います。
田中議員の御質問のとおり、このたびは議会休会中でございましたけれども、皆様方には御理解をいただきまして、
議長とともに、第67回のIWC国際捕鯨委員会に参加させていただきました。
日本政府団の一員として行ってまいりまして、国会議員の方々、水産庁、外務省の方々、それから鯨に関する関係者の方々が、日本人がたくさん参加をされていました。
私どもは、同時通訳を聞きながら、初日の状況を見守るような状況でございました。
冒頭、午前中にですね、日本とオーストラリアの代表から、討論というか、今回のIWCに対する意見発表があったんですけれども、
オーストラリアから、いきなりしょっぱなから、日本を名指しで、日本国の提案を受けられないという、厳しい意見がありまして、
冒頭からいきなりカウンターパンチを食らっているような状況、
それにあわせてその次には日本政府団が農林水産省側の谷合副大臣が、冒頭英語でスピーチをされて、
その後、今度は外務省の岡本政務官がお話をしたような状況で、だから二人がお話をした状況で、ちょっとそこは正直私も違和感があったんですけれども、
そして内容も、もう少し強く主張していただければよかったんじゃないか、というような感想があります。私の思いがあります。
そうして、結果的には、我々の、この日本側の提案は受け入れてもらえなかったということで、
その後の報道等を見る限り、戦略はどうだったのかなという御意見がいろいろあったり、
国際的には鯨を受け入れてもらえないんじゃないか、という心配の声があったりという状況でございまして、
そこで、日本として、下関として、鯨に対する思いを、もう少し僕は発信するべきじゃないかと。胸を張ってですね。
そういった思いが生まれまして、記者会見が待っていましたけれども、そこで学校給食について少し触れさせていただきました。
結構言わせていただきました。諸外国から、日本のこの古くからの我々の伝統食文化である鯨に対する事に対して、
諸外国からあれこれ言われる筋合いはないじゃないかという、ちょっと厳しいことも言わせていただきましたけれども、
それぐらいの強いメッセージと気概を持って、日本はきちんと、鯨に対する主張をやっていくべきだろうという思いはあるんですね。
その先頭に、下関が立たせていただきたいという意味で、述べさせていただきましたけれども、
これまで、皆様方が、諸先輩方が積み上げてきた鯨に対する思いをしっかりと継続していきたいし、これからより強く発信していきたい。