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2019.03.27 国会(参議院・予算委員会)【谷合正明(公明党)】「政府の支援というのは今後も続けていくという姿勢を示していただきたい」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/198/0014/19803270014015a.html

○谷合正明(公明党) 
公明党の谷合でございます。
まず初めに、大きな政策判断となりました商業捕鯨再開について質問をいたします。
私は、昨年九月、ブラジルで開催されましたIWC、国際捕鯨委員会の総会に、当時、農林水産副大臣として政府を代表して出席をいたしました。
従来からIWCは資源管理を行う国際機関として機能不全状態でありましたが、ブラジルでの総会では異なる立場や考え方の共存まで否定されるという事態でありました。
今のIWCの下では保護と持続可能な利用の両立は極めて困難であるという状況でございました。
総会の最後、私からこう申し上げました。
IWCが一切の商業捕鯨を認めず、異なる立場や考え方が共存する可能性すらないのであれば、日本はIWC締約国としての立場の根本的な見直しを行わなければならず、あらゆるオプションを精査せざるを得ないと日本の立場を表明しました。
その後、政府は、昨年末にIWCからの脱退と、そして今年七月からの商業捕鯨の再開を表明いたしました。
そこで、まず外務大臣に伺います。
IWC脱退で日本は国際社会から孤立するとの懸念の声が上がりました。
実際、いろんな各国の公式的なコメントを私も承知はしているところなんですが、実際どうなのか。
実際、孤立だとか二国間関係の悪化という事態はあるのか。
また、そうならないような外交努力というのはどのような外交努力を取ってきたのか。
この点について伺います。

○河野太郎(外務大臣・自民党)
我が国は、IWCから脱退をしても、IWCへのオブザーバー参加を始めとして国際的な鯨類の資源管理にはしっかりと協力をしていく、そういうことを申し上げているわけでございまして、
捕鯨に反対をする国々の政府とも、これまで我が国の立場を説明し、資源管理にしっかりと協力をしていく旨説明をしております。
また、そうした国々とも、これまでも、あるいはこれからも意見交換をしっかりと続けていくということで先方と合意をしてきております。
この問題が二国間の全体の問題に波及することがないようにということは多くの国と了解をしておりますので、今の時点で国際的に孤立しているということはないというふうに考えております。
ただ、この鯨の問題というのは、一部に感情的な問題に発展をする可能性がないわけではありませんので、引き続き、我が国の立場をしっかりと説明をし、資源管理にしっかりと協力をしていきながら各国の了解を得ていく努力を続けてまいりたいと思っております。