>>479
2019.03.06 下関市議会(定例会)
http://www.kaigiroku.net/kensaku/shimonoseki/shimonoseki.html

○田中義一
続いてくじら文化発信事業についてです。
「くじらの街下関」を打ち上げ、官民一体で地道に取り組んできましたが、本年度の取り組みは下関として、大きな影響を与えると思っています。
そこで、くじらの街下関推進事業について、給食の拡大だけではなく取り組み全体の紹介と捕鯨母船の基地化について今までの成果と今後の見込みをお示しください。

○前田晋太郎(市長)
続きまして、くじらの街下関推進事業についての御質問でございます。
本市におきましてはこれまでも、ふるさと下関のくじら食文化を将来にわたって継承していくために鯨食の普及及び消費拡大等の取り組みを通じて、「くじらの街下関」を国内外に向けて発信してきたところでございます。
この取り組みを一層強化し、さらには先般、国において公表された、下関の沖合捕鯨の基地化を実現していくため、新年度から議員御質問の「くじらの街下関推進事業」による取り組みを実施することとしております。
具体的な取り組み内容といたしましては、まずは小中学校の学校給食におきまして、教育委員会との連携により、くじら給食を年間7万食から10万食に拡充をいたします。
子供たちへの美味しいくじら給食の提供を通じまして、若い世代への鯨食文化の継承、育成を図ることとしております。
また、市内のくじら料理を扱う店舗情報を、フェイスブックを中心としたSNS等を活用しまして、市民や国内外からの観光客に対して情報提供していくこととしております。
さらに、商業捕鯨再開後、初となる出港式を、国との共催のもと、下関市において開催することとしております。
次に、捕鯨母船の基地化に向けたこれまでの成果についてでございますが、私はこれまでも、IWC総会に我が国代表団の一員として参加するなど、「くじらの街下関」を国内外に向けてPRをしてきたところでございまして、
その結果、本市くじら議連等、関係者の方々のお力添えもありまして、本年2月には、国において本市が母船式沖合捕鯨の基地と位置づけられたところであります。
今後の見込みにつきましては、既に新聞等でも報道がされておりますけれども、国は本年6月30日にIWCを脱退し、7月1日から商業捕鯨を再開することと決定をしております。
本市といたしましては先ほど御説明いたしました「くじらの街下関推進事業」を実施することによりまして、「くじらの街下関」を全国にアピールし、捕鯨母船の基地化を実現させるとともに、本市での新船建造に向けた働きかけを進めていきたいと考えております。