>>496
○香川昌則
なかなか、ある意味流動的というか、どうなるかわからない部分もあるんですが、そのような中で母船建造の見通しというのはどういう状況でございますか。

○岡本章生(農林水産振興部長)
母船建造の見通しについての現在の国の動向ですが、今年度国におきましては、我が国の目指すべき商業捕鯨の姿を検討するために、鯨類捕獲調査円滑化等対策事業が実施されております。
その中で、これまで国に確認できている限りにおきましては、新たにつくりかえる調査母船日新丸のコンセプトについての検討がなされていると伺っております。
本市といたしましては、調査母船の誘致に向けまして、引き続き国の動向等母船建造に係る情報収集に努めてまいりたいと考えております。

○香川昌則
国の予算上はコンセプトの検討をしているのは間違いないと思いますが、ことしの夏、会派で水産庁のほうに母船建造の陳情を行ってきました。
市長も議長も行かれたと思いますが、その前にですね、行かれていると思いますが、8月の段階では、その際にコンセプトの検討と同時に、要は建造する会社があるかどうかと。
具体的な会社と私の理解ではもう検討に入っているというか、打診をされているような状況を感じました。
しかし残念ながら下関市だけではなく、他の都市も含めて明確に、仮に発注をしたとしたら造ってくれるかどうかという明確な回答がどこの都市もなかった、というような状況でございました。
で、市として、そういう民間企業ではございますが、ぜひ造ってもらいたいという働きかけについてはどのような状況でございますか。

○芳田直樹(副市長)
私のほうから御回答をしたいと思います。
本市につきましては、古くから造船産業が集積をしております。
また、鯨類科学調査船である「勇新丸」及び「第三勇新丸」の基地に位置づけられておりまして、母船建造が可能な造船所が幾つか立地をしてございます。
現在は新たに造りかえられる調査母船のコンセプトの検討が国において進められておりますけれども、内容はまだ固まっておりません。
そのため、本市から市内の具体的な造船所を含めてですね、働きかけを行うということは、現状、難しいのではないかと考えております。
ただ一方で、今後国においてですね、調査母船建造に係る計画などが整ったのち、建造可能な市内の造船所も含めこういったところに働きかけを行っていきたいと思ってございますし、
同時に引き続き国や関係団体に対する誘致活動ということを進めていきたいと思ってございます。
以上です。

○香川昌則
現時点ではコンセプトは固まってないということですので、いち早く国の情報も入手して、その段階で誘致活動に向けて、働きかけをしていただきたいと思います。