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○前田晋太郎(市長)
くじら議連の会長でもあります、福田議員の御質問にお答えしたいと思います。
「日新丸」の、この下関の母港化につきましては、本市の地域社会と、それから経済の活性化が大きく図られる、まさに「希望の街 下関」の実現に大きく寄与するものだと理解をして、誘致活動を頑張っております。
このため、これまでの取り組みといたしましては、鯨類科学調査船団の入港式の開催、これまでどおりですね、及び出港式への参加をはじめとしまして、
去る9月に開催されましたIWC――ブラジル、フロリアノポリスに行ってまいりました、67回IWC総会にですね、我が国の政府代表団の一員として、戸澤議長とともに参加をしてまいりまして、
くじらのまち下関を国内外に向けてPRをしてきたところでございます。
また、平成25年度から、継続的に調査副産物としての鯨肉の本市への全量陸揚げ、これをなされているところでございます。
引き続き、本市の鯨に対する市民の親しみや気運の高まり、それからまた造船産業の集積による船団受け入れの体制の充実ですね、
及び交通の利便性など、調査母船建造に係る下関の優位性をですね、しっかりとアピールを続けてまいりたいと思っております。
また現在国において進めておられます、「我が国の目指すべき商業捕鯨の姿」の検討内容を注視するとともに、今後は下関での母船建造の誘致に向けた全庁的な取り組み体制の強化を図ってまいりたいと考えております。

○福田幸博
母港化についてのメリットというのは、下関におきましては、これは水産庁の黒川さんという方が下関においでになられて意見を聞いたときに我々も発言をしたわけでございますが、
黒川さんいわく、今まで、あらゆるところで、鯨の、いわゆる捕鯨、IWCの報告等をやったが、下関が一番熱心で一番質問が出たというような発言があったそうです。
私は、下関市は母港になる、と。ぜひとも船員の皆さんに下関に住んでいただいて、下関で暮らしてほしい、こういうことも加えて下関市としては大変本気に誘致をしている。
そしてまた、家として受け入れる社宅として援助するという形になりますか、これにつきましても、さまざまの形はあるけども、下関は良質な空き家がたくさんございますので、
この空き家に対して、空き家の持ち主に働きかけることによって、かなり安価に住宅も提供できるに違いないと言わせていただきます。
私は市長じゃないので。一応意見として、こういうことも可能性があると。
そういう意味で、ぜひ下関に住んでほしいという言い方をいたしました。
今の段階で、まだ船のサイズも具体的には決まっておりませんし、なかなか国という大きな壁、それからまた国が世界と対応する中において、IWCからやめようなんていう話も、やめるということを示唆するような発言もございまして、
かなり波は高いのでありますけれども、何事も決まるまでには、大変紆余曲折があろうかと思いますけれども、ぜひ母港化によって第三勇新丸だけではなくて日新丸のほうも母港化していただきまして、
さまざまな状況について、下関で子供をかわいがるようにこの鯨の船団をかわいがれればいいと思っておりますので、ぜひ市長の御活躍を期待しております。