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>【白石ユリ子(海のくに日本・理事長)(ウーマンズフォーラム魚・代表)】

【佐藤安紀子(海のくに日本・理事)(ウーマンズフォーラム魚・編集長)】が「SDGsを入れろ」と執拗に迫るが・・。w



2019.04.04 水産政策審議会企画部会
http://www.jfa.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/attach/pdf/index-20.pdf
http://www.jfa.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/190404.html

○佐藤安紀子(海のくに日本・理事)(ウーマンズフォーラム魚・編集長)
佐藤でございます。
144ページの捕鯨のところでございます。去年、日本政府は2つの大きな水産改革を決
断されました。「IWC脱退」と「70年ぶりの水産改革」です。どちらも従来の日本か
らすると思い切った、新しい道に進んだと思います。これは実に素晴らしいことですが、
日本の一般市民や世の中に対して“どのように伝えるか”というコミュニケーションに磨
きをかけることが何より大切だと思います。私が本日出席した一番の理由は、こういう視
点で本日、お話を申し上げたいと思ったからです。
捕鯨をめぐる動きの中で1点、御提案を申し上げます。本文にもコラムにも日本がIW
Cの中で戦い、IWC脱退に至った経緯が書かれていますが、捕鯨問題は日本と世界との
コミュニケーションの問題でもあります。今回のIWC脱退を、日本政府自身がどのよう
に表現するかが大切だと考えます。IWCに加盟していない国や世界の人々、また日本の
一般国民へのメッセージにもなるからです。
今回、この白書は国の顔となるものですので、そこに書かれるのはIWCにおいて捕鯨
派と反捕鯨派がどんな議論をしてきたかということだけではなく、「日本は、世界がめざ
しているSDG’s(国連開発目標の実現のための活動推進)の達成も念頭に、IWCに
とどまって日本の立場を主張するのではなく、IWCを離れて広く日本の考えを世界に発
信し、また同時に科学的な捕鯨を実現するという行動に移ることを選びました」というメ
ッセージが世界に伝わるような書きぶりであってほしいと考えます。
以上です。

○佐藤安紀子(海のくに日本・理事)(ウーマンズフォーラム魚・編集長)
捕鯨についてのコラム、145ページのコラムで、IWCの中でどんな議論が
あったかが非常に詳しく書かれています。下から七、八行目に書かれているように、反捕
鯨国は、理屈ではなく、嫌なものは嫌だから一頭たりとも鯨をとるべきでないと捕鯨に反
対しているわけです。そして、「我が国は、平成28年以降、持続的利用支持国と反捕鯨国
とが鯨と捕鯨に対する根本的な立場を異にすることを踏まえて、IWCの機能回復を目指
す「IWCの今後の道筋」議論を主導してきました。」と記述されています。
非常に率直に書かれています。さらに「その後、フロリアノポリスで、我が国は「IW
Cの今後の道筋」の議論を踏まえ、鯨と捕鯨に対する立場の異なる国がIWCの傘の下で
共存できることを目指すIWC改革案を提案しました。しかしながら、今回も、反捕鯨国
は商業捕鯨を一切認めないとする頑なな態度を変えず、改革案は否決されました。」。
以上の理由から日本はIWCを脱退したということで、その説明が書かれているわけで
すけれども、私はここにもSDG’sいう言葉をぜひとも入れていただきたいと思います。
日本がIWCを脱退して新しい道を選ぶというときに、「IWCは我々の言うことを聞い
てくれなかったからやめる」ということだけではなかったはずです。そのとき日本が何を
大切にして決断したかという部分こそ言葉に表すべきだと私は申し上げているのです。世
の中にはいま、いろんな視点が出てきています。SDG’sというのは、これからこの地
球環境と人類がどのように共に生きていくか、限られた資源をどのように共に生かしてい
くかという視点で先進国と発展途上国双方が納得して採択されたものです。その理念にの
っとれば、IWCという1つの国際機関にとどまることではなくて、日本は世界と共に、
さきほど少し申し上げた、「日本は世界が目指している国連開発目標(SDG’s)を実現
するために、IWCにとどまって日本の立場を主張するという道ではなくて、広く日本の
考えを世界に発信し、同時に科学的な捕鯨を実現するという行動を選びました」と、そう
いう書きぶりであってほしいと考えます。これでもまだ言葉足らずだと思いますけれども、
このように書かれると「日本は大きな視点で脱退を選んだんだな」と、国民にも世界にも
伝わるのではないかと考えました。
以上です。