ガチミリも別に耐久性重視って訳じゃない。機械式でも時代を下るとともにどんどん価格や生産性が重視されていった

1970年代にイギリス軍に納入されたハミルトンやCWCの手巻きは廉価機のETA2750ベース

1970〜80年代に米軍に納入されたハミルトンの手巻きに至っては、更に徹底したコストダウンが行われ、香港製の7石で耐震装置すら付いてないディスポーザブル(使い捨て)ウォッチとなった

戦勝国に余裕が生まれた1950年代は、クオリティが重視されていて、イギリス軍用にはオメガ30mmやIWCのcal89、ジャガールクルトのcal479など、後世でも名高い機械が搭載されていた

さらに遡ると、戦前のドイツ軍の要求は厳格で、耐震装置付、15石(当時は高級機)以上、防水スクリューバックケース、防水竜頭、はめ殺しのラグ、黒ベースの全数字夜行文字盤などの条件を満たしたもののみ納入できた。ゼニスやロンジンなども納入した