せっかくだから同日発表のあったカシオ計算機の時計事業も見てみよう。

売り上げ360億円(前期比9%減)は
セイコーのウォッチ事業を今期も上回った。
好調のG-STEELの収益貢献大。
営業利益率は驚異の23%。
セイコーウォッチ事業の営業利益率4.4%はもちろん
業界1位のシチズンでさえ時計事業の営業利益率は10%前後なので
カシオの高利益率に目を見張る。
今期の決算は低調ではあったが時計事業の営業利益率が落ちてるわけではないので
事業内容に深刻な問題があるわけではない。
カシオの場合、大半の新モデルが6月のため
新製品効果は第二四半期以降と予想される。
カシオは時計や電卓、カメラなどコンシューマ向け事業が全体の8割以上なので
新製品効果が業績に及ぼす影響は大きいと思われる。
次の四半期にこの効果が弱いようだと苦しいが、第一四半期は仕方がないだろう。

ちなみにシチズンもセイコーHDもコンシューマ向けは全体の5割もなく
企業向け事業の中には時計より好採算な事業に取り組んでいたりする。
例えばシチズンの工作機械は営業利益率が14%もあって売り上げも右肩上がりである。
セイコーHDも時計事業以外のデバイス事業などを必死に育てている。