model1894は12サイズで1899は16サイズやね
4桁の数字は製造された年代を取って名付けられる型式でモデル名と呼ばれる

Riverside Maximusは愛称のようなもので正式なグレード名は「Maximus」
1860年ごろから続くトップグレード「American Watch co.」の後継として16サイズ(17サイズ)のmodel1888で1893年に販売された

この1888Riverside Maximusは1888American Watch co.よりも下に見られることが多いけれど
実際はロット単位で名称を変更しただけのものなのでグレードに差は無い
むしろ17、19石仕様の存在するAmerican Watch co.グレードよりも高級に見られていた可能性がある

model1894は88に続く2代目となるMaximusグレードで初出は1895年
0サイズや6サイズのMaximusと同時に発売されている
1894Riverside Maximusの売価は1888のそれと同等であり当時のウオルサムのトップグレードと言えると思う
ブリッジデザインは2種類あり分割式3/4プレートが後年にセミブリッジタイプに切り替わるが時期は特定できない
マサズのリンク先で販売されているものは3/4プレートタイプでこれは後年のものより石が大きい

1899Riverside Maximusは1900年に発売された5代目のMaximus
非常に人気が高くピーク時には年間3,000台も製造されていた
プレ値がついており市場ではメーカー指定の1.5倍、ハミルトンやイリノイと言った3番手以降のメーカーのトップグレードの倍以上で販売されていた

1894や1899には一応上位的存在であるAmerican Watch co.グレード(ブリッジモデル)も存在するが
これはMaximusの人気におされて米国内ではあまり売れずダマスキン装飾を好まないイギリス市場で主に流通していたらしい
販売価格はMaximusよりも数%上といったところ