パテックが孤高ブランドであることの弊害
企業はグローバルにどれだけ売上をあげられるか?ここに焦点が集まっている。
そういう意味で巨大グループは、例えばスォッチグループではomegaやロンジン、などがあって、そこで利益を稼ぐことができる。
要は、グループで稼ぐ力があればブレゲ、ブランパンなどのブランド価値を毀損してまで売らなくていい。
グループ企業とは対照的に、パテックは他に稼げるブランドを持ってないからパテック一本で行くしか無い弊害が出ている。
エントリーモデルはほとんど30年間変わり映えしないcal.215、ケースだけ巨大化させてスモセコは内側にはいっちゃった張子の虎にしか見えない。
文字盤の出来もアンティークの迫力には遠く及ばず、なんだか21世紀になってにわかに始まったストーリーを誇示した看板商売にやられた人が買う時計という感じがしてならない。
プライドと威厳を捨て去るわけにもいかず代わり映えしない物=値段に見合わないものを稼ぎ頭にする。ここがまさに弊害。
ETAショックのあと各時計メーカーは自社オリジナルムーブを作っている時代。 最低250万の時計にしては、ちょっとアグラかきすぎじゃないかと。
もちろん、ワールドタイムやパーペチュアル以上はさすが。
そういった意味で、アクアノート、ノーチラス 等を検討する際には、そういう位置付けであることを十分認識し理解した上で買った方が良いと感じる。
極論を言えば、スォッチグループの稼ぎ頭のオメガの位置付けにあるのが、パテックのアクアノート、ノーチラス ということになる。
あくまでも位置付けという観点に過ぎないが。