889は9時側に自動巻き機構と輪列を詰め込んだレイアウトになってる。
3時側は余裕があるんだけど、日付変更用のデカいレバーが置いてある。
つまり薄型のデイトジャストだ。
トリカレムーンやワールドタイマーを組み込んだマスターシリーズは、2000年頃までは競合より頭一つ抜けた完成度があったように思う。
しかしスイッチングロッカーは動力の伝達に難があって、デスクワークだと巻上げ不足になりやすい。
運動量が多ければ割と巻き上がるんだけど、ヘビーデューティな時計に似合う機械じゃない。
だからコンプレッサーシリーズとかは違和感あったよね。
899で片巻にして巻上げ不足は改善したし、針飛びも解消されたと聞く。
スリムムーンとかなら相性が良いが、2000年以降の大型化したモデルには似つかわしい機械が必要だった。
ところがホームタイムとかトゥルーセコンドみたいなクセのあるのが出てくるだけで、汎用機には手を付けない。
なので現行のポラリスも899でしょう。
ハイブリスメカニカ買えない貧乏人は黙ってろというなら仕方ないけど、普及品も力を入れて下さいよ。
どうもランベールさんがモンブランばかり贔屓して、ルクルトほったらかしたっぽいね。