イギリスとフランスの間にある小さな島で、およそ30年にわたって宝探しをしていた男性2人が、
紀元前のものとみられる銀貨や銅貨5万枚、日本円にして最大で12億円余りに相当する財宝を発掘しました。

 財宝が発見されたのは、イギリスのチャンネル諸島のジャージー島です。
イギリスのメディアによりますと、26日、宝探しをしていた男性2人が、地中から銀貨と銅貨、
合わせておよそ5万枚を発掘しました。この島では、古くから農作業中に銀貨が見つかったという
言い伝えがあり、男性たちは30年ほど前から宝探しを続けていました。
 イギリスの専門家は、見つかった銀貨や銅貨は、最大で1000万ポンド(日本円にして12億円余り)の
価値があるとみています。専門家によりますと、これらの財宝は、紀元前50年ごろのもので、
古代ローマの将軍カエサルが今のフランスに当たる地域に攻め込んだ際に、追いやられたケルト人が
埋蔵したと考えられるということで、古代ローマ史を知るうえでも貴重な史料になると注目されています。
 地元のメディアは、財宝が誰のものになるか、また、宝を探し当てた男性たちへの報酬がいくらになるかは
まだ分かっていないと伝えていますが、地元の当局者によりますと、財宝が発見された土地の所有者は、
地元の博物館などで展示されることを望んでいるということです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120627/k10013161831000.html