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早大名誉教授・考古学者の桜井清彦さん、9月に死去
2010年11月5日23時47分

ミイラの研究などで知られる早稲田大名誉教授で考古学者の桜井清彦(さくらい・きよひこ)さんが
9月6日、急性呼吸不全のため、都内の病院で死去していたことが分かった。88歳だった。葬儀・告別式は親族で行った。
早大考古学研究室が27日午後6時から東京都新宿区戸山1の24の1の同大文学学術院カフェテリアで偲(しの)ぶ会を開く。

東京都生まれ、早稲田大大学院修了。東北地方や北海道、サハリンなどの遺跡を対象とする北方考古学が専門だったが、
早大古代エジプト調査隊の一員として、同国ルクソールで新王国・第18王朝時代の彩色階段を発見。
1981年に約200体ものミイラを調査したことなどを契機に、ミイラの研究にのめりこんだ。

91年、朝日新聞社や日中友好協会などと中国・新疆ウイグル自治区内でミイラの日中共同総合調査を実施。
晩年は昭和女子大国際文化研究所調査団と共にベトナムの古都ホイアンの歴史調査と町並みの保存に尽くした。
日本考古学協会委員長、日本西アジア考古学会長、中近東文化センター理事長などを歴任した。 .