>>477

ロシアの経済紙「エルベーカー」によると、ソ連崩壊後の1997年、
ソ連の後継国家ロシアはフランスと条約を結び、フランス側に4億ドル(440億円)を支払った。
一方で、第二次世界大戦でドイツが降伏した1945年5月9日までに生じた一切の借金について、
両国とも支払いを請求しないことでも合意。
それぞれの自国民が要求しても、それを後押しするようなことは控えることも取り決めたという。

RFIによると、返済を求めている人たちは「国際ロシア債権者連盟」を組織している。
連盟トップのエリック・サニタス氏は「ロシアは倒産していない。
国債の返済に期限はなく、必ず支払わなければならない」と話した。

この問題に詳しいロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所の
ウラジーミル・オレンチェンコ氏はロシア国営ラジオ局の取材に対し、
「この問題については1990年代に両国間で活発に議論され、
合意に達した」と話し、解決済みとの認識を示した。
その上で「今になって問題が浮上したのは、政治的な思惑がある気がする」と述べた。

ノーボスチ通信によると、フランスの経済省は
「国家間においてこの問題は解決済み」としているが、個人が追加的な返済を要求した場合、
行政としてそれを禁止する立場にはないとも主張しているという。