コーランの規定上、夫は妻を保護し扶助を与える義務があり、またそれぞれの妻のあいだに
差異を設けることは決して許されない。これらの条件を満たせないときは一夫一妻が奨励され、
夫が義務を怠ったりそれぞれの妻の扱いに差異を設けた場合は離婚申し立てと賠償の根拠となりうる。

現在の日本の学会の主流見解ではこのようなイメージの大部分は外部世界の偏見や無知、
また悪意ある宣伝に基づいたものであるとされている。イスラームにおける婚姻制度は法的に
極めて厳格であり、二人以上の妻をもつ場合の男性の経済的負担は非常に大きいものとなる。
したがって一定以上の社会的地位と経済的実力を持たない限り二人以上の妻を持つことは
困難である。