歴史的にイスラーム社会においても二人以上の妻をもつのはごく限定的なものであり、それ以上は
大商人などの非常に限られた層だけであったことが明らかになっている。
近代に入ると、社会の安定に伴って一夫多妻は減少し、さらにヨーロッパ法の導入にともない、
イスラーム社会においても一夫一妻がほとんどとなった。

また非ムスリム諸国およびムスリムの革新派からは、一夫多妻制は女性差別であるという批判も
受けるようになった。これに対しては当初の理念的としては女性差別の制度ではなかったとしつつも、
社会秩序維持上必ずしも必要な制度ではない、もしくは時代にそぐわないとしてムスリムが
大多数の国家でも一夫多妻の婚姻にかかわる審査を非常に厳格化している国も存在する。
2009年現在において現在法律によって完全に一夫多妻制を禁止している国としては
トルコとチュニジアが挙げられる。
預言者ムハンマドの特例