意外なことだが、かつては朝鮮半島が美男美女とくに美男の産地として欧米では有名だった。
しかし当時の欧米人の書いた紀行文読むと、これ本当に朝鮮か?中央アジアのどこかの国と間違ってるんじゃねえの?としか思えない記述が目立つ。

E・J・オッペルト(申福龍・張又永訳)『禁断の国・朝鮮』集文堂,2000.(韓国語) [初出=1880年]
 もし彼らがヨーロッパ風の服装をしていたら、彼らをヨーロパ人と間違えたかも知れない。そして美しくすばらしい容貌とバラ色の肌、
そして赤褐色の髪と青い瞳を持つ多くの子どもたちは、ヨーロッパ人の子どもと区別するのが大変難しかった。(p. 28)

N・M・プルジェワルスキー(シム・ジウン編訳)「ウスリー地方紀行」(『ロシア人、朝鮮を歩く』より)滑リ国学術情報,2006.(韓国語) [初出=1858年]
 全般的に朝鮮人の容貌は見目良い方である。しかし体格は、特に女性の場合、均衡がとれているとは言い難い。中でも最も目を引くのは、ひどく狭くて押さえ
つけられたような胸である。朝鮮人の顔は大部分丸く、特に女性は顔が白く、男女とも髪の色は褐色である。(p. 88)

Henry A. Savage-Landor, Corea or Cho-sen, IndyPublish.com, 2007. [初出=1895年]
 全体として、朝鮮人男性は見栄えがよい。顔は卵型で一般的に長いが、横顔はわずかに凹型で、両眼の間の鼻梁はいくぶん平らで、鼻翼は広い。(p. 27)
 そうした時おり見られる欠陥を除けば、朝鮮人の体は均整がとれており、身のこなしも良い。直立すれば男子の体はバランスが良く、歩くとき着込んだ服が
邪魔だが、歩みは合理的である。(p. 172)