インカ帝国こそ、
国家統制の厳しい共産主義国家じゃなかったか?
土地の私的所有は存在せず
農産物や工芸品は政府によって配分されていた。
市場はほとんど発展していない。
何しろ貨幣が存在しない。
税はすべて労働によって支払われる。
住民には必要に応じて食糧や
衣類などが見返りとして分配された。
食糧の貯蔵や再分配も国家が管理していたらしい。
牧畜は公営で行われた。
道路網の建設、灌漑施設、鉱山などの事業も公営で行われた。
インカ帝国を構成する社会単位は百人以上のアイユという単位にクラカという長が置かれた。
この単位は相互扶助の単位としてあった。
個人が富を持つのではなく、
アイユで富が共有され、
土地も動物も植物も個人のものはなく、すべて共有財産で
働けない者に対しても食料は分配された。
まさに人民公社のような単位だった。