主権在民というのは、今を生きる世代というだけで、民衆に無制限の権力を与えるという考え方だから、暴走が非常に怖いんですね。
ナチズムもスターリニズムも文化大革命も民主主義から派生したものです。
その元凶がフランス革命です。
フランス革命というのは、文明に対するクーデターです。
フランス人権宣言というのは、文明から解放された裸の個人=野蛮人が自由権だ、生存権だと主張しているのと同じ意味だから、結局は権利の主張がぶつかり合って、万人の万人に対する闘争状態になります。
フランス革命では熾烈な権力闘争が、大虐殺という形で具現化しました。

民主主義の恐ろしさは、無制限の権力を与えられたことになっている民衆が、無制限の権利と放縦な自由を主張するわけだから、必然的に文明を滅ぼす方向へ向かいます。
それの酷いものが、フランス革命の時に行われたヴァンダリズムです。

民主主義を正しく運用するには、
歴史的に形成された伝統的な常識感覚に基づいたものであることが大切です。
何かを判断する時は、昔ながらの歴史の英知に寄り添うという感覚がとても大切です。