>>487
自己レスだが・・・

実は唐代の定番ドラマはあるにはある。人によるだろうが、直接見解をきいた中国人の知人(複数)の見解では
おおむね以下の5本が多くの人に時代のイメージを与えることになったと考えられている定番ドラマ。
1990年代末から00年代に放映されている。どれもCCTVの製作。

漢武大帝、2005年、貞観長歌、2007年、成吉思汗、2004年、康熙王朝、2001年、雍正王朝、1997年

貞観長歌以外は日本でもDVDが出ている。なぜ貞観長歌だけ出てないのか理由は不明だが、
個人的にはこの作品がそもそも明清代に見えてしまうところがあり、それがいけないのではないかという気がしている。
ドラマとしては非常に面白いらしいのだが、第5話くらいで挫折した(上の他のも一部しか見てないけど)

日本では「皇帝李世民」のタイトルでDVDが販売された「貞観の治」2006年の方がドキュメンタリー「大明宮」に近くて
比較的真面目に考証できているように思う(これも数話を見ただけだが)。
が、ドラマとしては圧倒的に貞観長歌の方が面白いらしい。日本でも成吉思汗、
康熙王朝、雍正王朝の三本はレビューも沢山書かれているが、「皇帝李世民」はほとんど
見つからないので、ドラマとしてはあまり面白くはないのかも知れない

これも中国人の知人の話だが、中国語でも一応日本語の史劇と時代劇に相当する言葉はあり、
史劇=歴史片、時代劇=古装劇、という対応があるのだが、歴史片と呼べるドラマはほぼCCTVの
ものだけで、古装劇は基本的に言葉の通りコスプレ劇。歴史ドラマが好きならば、
CCTVのドラマだけ追いかけていればいい、とも言われたことがある。しかし今や古装劇全盛で、
日本に入ってくる中国の歴史映画やドラマは古装劇だけになってしまった。残念なことである