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 しかし、道徳心がなかったのは市井の人々だけではない。
「天長節」という、かつての天皇誕生日に行われた政府主催のパーティーでさえ、出席者である国内外の“身分の高い人たち”によって、食器やフォーク、スプーンなどが持ち去さられたのだ。
当時はこうした“窃盗行為”も、「日常的な光景」だったという。

 こうしたモラルのなさは、海外との貿易の場でも問題となった。
戦後は日本の製品は質が良く安全だと評価されるようになったが、戦前は儲け重視で不正行為のオンパレード。
とくに大正前期は「特許権の侵害や商標の盗用を繰り返し(中略)粗製濫造を重ねて」いたといい、油に水を混ぜたり、
大豆に石を混ぜたりと、その手口も超ズサンだ。