ふむぅ、、、

>>621

インディクティオ


インディクティオとは古代ローマや中世の記録に使われた15年周期の年代単位(査定周期)である。15年紀と呼ばれることもある。

西暦年を15で割って余りが13のときを第1インディクティオ、14のときを第2インディクティオなどと数え、余りが12のときは第15インディクティオと数える。
サイクル自体は番号付けされていないので、その年を特定するためには他の紀年が必要である。
このためいわゆる西暦や執政官の名前(古代ローマ後期)、皇帝の在位年数・世界創造紀元(東ローマ帝国)などと併用されていた。

最初は3世紀後半のエジプト属州で農業や地税の記録で使われていた。
287年に始まった時点では5年サイクルで318年で26サイクル目に到達した。
しかし314年までには15年サイクルが現れている。

ビザンチンの年代記"Chronicon Paschale"によると最初の年は312-313年、933年のコプト文書には1サイクル早い297-298年と書かれている。
4世紀後期までには地中海世界全域で文書の記録に使われていた。