単に下手なのか、天才の直感なのか、計算された絵画的効果なのか、判断に迷う絵が結構ある。

たとえば日本のメディアでもよく取り上げられる『絞首台の上のかささぎ』(1568年)
ブリューゲルの絵は写実的かつ現代風なようでいて、実際はあちこち遠近法が狂っているが、
この絞首台の歪みは明らかにわざやっているんだろうという見方。ブリューゲルは天才だから、
「ペンローズの三角」を400年ばかり先取りして錯視効果を狙っているというわけね。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1c/Die_Elster_auf_dem_Galgen.jpg