東京二十三区内でも、明治まではタンチョウが見られたようです。
クレヨンしんちゃんの映画で、戦国時代の春日部にタンチョウやトキがいたのは誇張ではありません。
現在の政令指定都市でも、西日本ではタンチョウではないにせよ現在の市域内でツルが見られたはずですよ。
ニホンアシカは津軽や房総半島、相模湾や伊豆、紀伊、大阪、淡路、筑前などに見られたようですね。
竹島が最後の生息地でしたが、最後の生息地にしてしまった時点で詰んでいたとも言えます。

10年ほど前に竹島海域で漁をしていたという人のインタビュー記事がありましたがアシカ(オットセイと呼称)絶滅
をご存じない様でした。絶滅前後の認識というものは、ほとんどこんなものでしょう。
「あんなにいたのに、気付いたらいなくなっていた」とは、ニホンカワウソでも聞いた話です。
ニホンアシカ、ニホンカワウソ、ニホンオオカミ。いずれも動物園で飼育されながら生き残れませんでした。
私の曾祖母も、子供の頃に遠吠えを聞いていたオオカミが絶滅したことを知らないまま帰泉した様です。