>>586
中国では一旦密教が廃れており、今の密教は近代になって日本とチベットから輸入したものなんですよ。
日本の物を東密、チベットの物を蔵密と言いますが、前者は東寺に始まった真言宗系の密教ゆえの呼称です。
近代の中国仏教にはすでに廃れたものが見られ、日本から憧れて渡った僧侶が期待外れになることもあり、憧れ
が反動で蔑視となり、教導を考えるようになって、近代日本の対中意識に影響を与えたと言いますね。
復興したかと思えば共産化したことで、密教が距離のある存在化したのかもしれません。
なお、蹴鞠や抹茶も今では日本に残って中国には残っていないそうです。
清末民国初の中国の知識人が来日して、唐や宋のよすがに思いをはせたというのもよく聞く話。

インドの古い思想や原始仏教は理屈を大事にしているので、禅宗は密教以上に異質に見えますね。
本当に釈迦の教えの系譜上に位置しているのか、位置していたとしても異端ではなかったかと疑問が浮かびます。
大乗仏教で最重要とされた『法華経』が本来異端の教えであったと考えられることを思えば、今更ですが。